パス・スルー認証(PTA)を使用してログインしたエンドユーザーがナレッジ・ベースを表示しようとすると、ログイン・ページに戻されるのはなぜですか。
環境:
パス・スルー認証(PTA)
解決策:
パス・スルー認証(PTA)は、Oracle B2C Serviceのエンドユーザー・ページと、エンドユーザーがOracle B2C Serviceサイトにアクセスするサイト(別のログイン・ポータルなど)との間で透過的なログイン統合を行うためのものです。
ユーザーのログイン情報をPTAで検証できない場合、エラーはスローされません。Oracle B2C Serviceアプリケーションは単純に、PTA_EXTERNAL_LOGIN_URL環境設定に格納された値にユーザーをリダイレクトします。
PTA URLによってエンドユーザーを適切に検証してユーザーをナレッジ・ベースにログインさせることができなかったことの原因を判別するには、次のステップを使用します。
- 問題のあるエンドユーザーのPTA URLを見つけます。これは多くの場合、エンドユーザーがナレッジ・ベースを表示するためにクリックするリンクを右クリックして、ショートカットのコピーまたはリンクのコピーを選択することによって見つけることができます。
- URLからp_liパラメータを見つけて削除し、PTA文字列を取得します。これは一般的に、URL内で「p_li=」より後に表示されているすべてのデータです。
- PTA文字列をbase64デコーダに貼り付け、文字列を復号します。(注意: これは、非暗号化された文字列のみ動作します。暗号化された文字列を使用している場合、復号化ツールを代わりに使用する必要があります。）
- PTA文字列に含まれている情報が理解できたら、次の項目を検討して、サイトで発生している問題を調べます。
項目1: Oracle B2C Serviceデータベースに格納されている連絡先レコードのユーザー名およびパスワードは正しいですか。
- 管理コンソールにログインし、PTA文字列から見つかるEメール・アドレスに基づいて連絡先レコードを見つけます。
- ログインをp_userid値と比較し、パスワードをp_passwd値と比較します。PTAでユーザーを適切に検証するには、これらの両方の値が一致する必要があります(大文字と小文字を区別します)。
- これらの値が一致しない場合、連絡先レコードを更新して保存します。
連絡先レコードで、パスワードがアスタリスク(*)で表示されるか、パスワードが連絡先レコードに表示されない場合、パスワードが表示されるようにアプリケーションを変更する必要があります。
ワークスペースを編集し、パスワード・フィールドに関連付けられたプロパティを変更することでパスワードの内容が表示されます。パスワードがまったく表示されない場合、「パスワード」フィールドをワークスペースに追加することが必要な場合もあります。
連絡先ワークスペース内で「パスワード」フィールドを追加することはできません。詳細情報はアンサーID2718：Contact Password Encryption in February 2009をご覧ください。連絡先パスワードを更新する必要がある場合、パス・スルー認証(PTA)をご利用になっているカスタマは連絡先アップロード・ウィザードを使用する必要があります。
項目2: p_li_passwdパラメータがPTA文字列に表示されますか。
p_li_passwdパラメータで渡された値は、PTA_SECRET_KEY環境設定に格納されている値と一致する必要があります。
管理コンソールにログインし、次のパスを使用してPTA_SECRET_KEYを見つけます。「環境設定エディタ」>「RNTユーザインターフェイス」>「見出し:Myページ」。
項目3: p_li_expiryパラメータがPTA文字列に表示されますか。
p_li_expiryパラメータ内で渡された値は、UNIXタイムスタンプ値で指定された日時にPTA文字列を無効にします。このことを調査するには、次のようにします。
- UNIXタイムスタンプを一般的な日時に変換します。
- この日時が、ログインが試行された時点よりも後の時刻に設定されていることを確認します。この日時が過去のものであった場合、PTA文字列はただちに無効になります。
